父親がマッチ片手に 導火線に火をつける
小さな煙がフワッと立ち上がり
空に向かって 火の粉が踊り出す
生まれて初めて見た花火
直径数センチの小さな箱から
数倍のきらめきが飛び出す
まるで 目に映る全てが
万華鏡のように華やぎ
心を躍らせる
時間にして数秒の エンターテイメント
煌びやかな時は終り
暗闇の中に煙が漂う
人生で最後の花火には
その小さな箱に
思い出を一杯詰め混んで
暗い大空に思いっきり放たれた
黒い風になりたい



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