大変だ～ オオカミが来たぞ～
少年は大きな声で 村人に叫んだ
村人たちは急いで 少年の元に駆け付ける
村人たちが 飼っている羊の群れの柵の周りには
複数のオオカミが
村人たちは 木の棒や 火のついた棒で オオカミの群れを
追い返すことに成功
いつも羊の柵の 周りでウロウロしていた
孤児の少年は 家も仕事も無く 藁で寝ていた生活から
村を救った事で 村人たちから空き家を貰い
羊の警備をする仕事も与えられた
来る日も来る日も 狙ってくるオオカミの群れ
昼間少し寝て 夜中はずっと柵の中で見張り
群れが見えれば
オオカミが来たぞ～ と 大声で叫び
群れを追い返す
何度も 何度も
とある日
老衰で無くなった一頭の羊
村人たちは 神からの授かり物とし
その肉を 村人たちで分け合った
少年も 村長から 村の住人の証だと
僅かながらに 肉を与えられ 人生で初めての
肉を食す
豆や葉で 空腹を満たしてきた少年は
初めて焼いた肉を食べる事に 興奮し
興奮のピークのまま 最高の美味を味わい
人生で初めて お腹が満たされ
寝ずに夜通し見張りをしていた 緊張の糸が解れてしまい
そのまま 小屋の中で 爆睡してしまった
翌朝 村人たちの 大きな叫び声で 目が覚める少年
叫んでいる辺りまで 走っていくと
倒された柵の中に 辺り一面
オオカミにかじり殺された 無数の羊の群れ
村人たちの怒りの他先は 少年に向けられ
役立たずと罵られ 無数の罵倒を浴びせられ
何度も何度も 棒で叩かれ
何も持たないまま
村から 追い出されてしまった
Amazonアフィリエイトです お買い物にご利用ください
このブログで使っている サーバー・ドメインです
blogに興味がある方は ご覧ください
このページには一部プロモーションが含まれています
ランキングボタンを押して頂けたら励みになります m(_ _)m
にほんブログ村にも登録しました。ワンクリックよろしくお願いいたします。
