世界のどこかで 泣いてる人がいる
世界のどこかで 笑っている人がいる
世界のどこかで 苦しんでいる人がいる
世界のどこかで 幸せの絶頂にいる人がいる
仕事帰り 繁華街を 歩きぬけ
交差点で信号待ちをしていた
手には 妻と食べる夕食の パスタのテイクアウト
カバンに入れた携帯が鳴ったから
パスタの入った袋を 小脇に抱え
カバンから 携帯を取り出す
「後 10分ぐらいで 家につくよ~」
のメールに
「俺は 後5分ぐらい 先に 帰って お風呂洗っとくね」
の返事を打つ
歩道の信号が 青に変わったのとほぼ 同時に携帯を閉じ
カバンに入れた瞬間
目の前が 一気に 明るくなった
その 一瞬が
僕の過去も未来も全て吹き飛ばし
地面には イタリアンレストランのカルボナーラが 一面に巻き散らかされた
もの凄い音を立てて 走り去った 車
数メートも 吹き飛んで 横たわった自分の体をさすりながら
片言の 日本語で
「 ダイジョウブですか ? 不要紧吗 ? ダイジョウブですか? 」
と聞こえる声
自分の頭の方から 流暢な日本語で 救急車を呼ぶ声
「○○商店街の 先の信号で 。。사고です」
。。。。
数時間後 病院のベッドで 目を覚ますと
椅子で泣きじゃくっている妻と 看護師さんが立っていた
自分は 足の骨を折り全治1か月
他に外傷は無かったのですが 意識が戻り次第 診察をしたいと言われた
涙を布団にこすりつけるように 抱きしめる妻
数分後
警察の人が来て
警察に出頭してきた ひき逃げ犯は 20代の日本人で
飲酒運転だったと聞かされた
自分を助けてくれた人たちは 救急車が来た時には
すでにもういなかったらしい
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