現実からの 逃 亡

バラバラに飛び散った 青い物体は

壁に  ベットリと  ぬっとりと 張り付いている

 

こんな状況なのに 

誰も 助けに来ても 声をかけてもくれない

しかも

怖くて 大声も出せない

頭の中に 今日 起きてからの1日が 

走馬灯の様に巡る

誕生日の朝に 起きて直ぐに 旅に出ろと言われ

へんな棒と 塩むすびを持って 

街の外に出て 

青い物体と巡り合った

そうか 

これは 絶対に夢だ

夢じゃなかったら  こんな事起きる訳が無い

そもそも  母さんも街のみんなもおかしかった

なんか セリフみたいな口調で話していたし

とても いつもの人達じゃ無かった

漠然と 夢であれ 

早く目覚めて !

と思っていた 僕は

草むらの中に  

キラキラ光る 何かを見つけた !

恐る恐る 近づくと

少し青い破片の付いた 小銭だった  !!

たぶん。。。

さっきの 青い何かが 持っていたもの

でも  。。。

もうあれは 壁にぶつかって いなくなったし

。。。

よしっ 

貰っておこう !!!

小銭を拾い上げ  顔を上げると

そこには  また  青い物体が  !!!

しかも 今度は 2個ある!!!!!   (;゚Д゚)

ママ~  ママ~  

お願い  目を  僕を起こして~   

。。。。。

怖くて 開けられない目を 

閉じたまま 僕は 一目散に走った   

。。

とりあえず  出せるだけのスピードで 

何も見ず  とにかく走った  

。。。。。

ドンっ   💨 

何かに 思いっきりぶつかり  

僕は 大きく 後方に弾きとんだ

もうダメだ 。。。。。。。。。。。。。

怖さで 目も開けられず 

目を閉じたまま 

僕は力なく その場に 伏せた

しばらくの静寂 

。。。

足音も 声も聞こえない 

。。。

僕は 何にぶつかったのだろう (。´・ω・)?

もう とっくにずぶ濡れになって 脱げかかっている ズボンを腰まで上げ

僕は そっと目を開けた  

。。。。。

空は青く  

雲が 綿あめみたいに モクモクと浮かんでいる

何もいない 

きっと もう何もいない

僕は 身体を起こし 前方を確認した

。。

看板だ !

さっき 街の門の所で見た 看板まで僕は 走って来ていた

それに ぶつかって   僕は吹き飛んだんだ 

そっと 首を振り 辺りを見回す

。。。。。

さっきの 青い物体は どこにも見えない

。。

ただ 街の門は 

結構遠くに見えている 

街の煙突からは 炊場の煙だろうか

入道雲に負けないぐらい 白く大きな煙を吐いていた

僕は 看板に目をやった

。。。。。

看板には こうあった

↑ 池   ↓ 街  ↙  洞窟  

。。。。。

。。。。。

わかるかいっ      💨 💨 💨  

                     

             

 To be continued


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