北風と太陽と流氷と

北風と太陽と流氷と

噛むと美味いんだ     ~come to mind~ - にほんブログ村

とある アパートの一室

扇風機君とストーブ君が 深夜に討論を繰り広げる

ストーブ君は ご主人様を温める事しか出来ないから

僕の方が 上だよ と扇風機君

扇風機君は ご主人様を涼しげにさせる事しか出来ないじゃないか

だから 僕の方が役に立つよ と ストーブ君

じゃあ 

ベッドで寝ているご主人様の 布団を剥いだ方の勝ちって事にしよう

まずは 僕から行くよ

扇風機君は ご主人様めがけて 弱の風を送る

ご主人様は 寝返りを打ち 反対を向いてしまった

じゃあ これだ

扇風機君は持てる力の 最高峰

強の 風をご主人様めがけて ピューピューと送った

風にたじろいだのか ご主人様は

ギュッと布団を掴んで そのまま 眠ってしまった

 

じゃあ 今度は 僕の番だね

ストーブ君は じんわりと温度を上げた

すると ご主人様は 首までかけていた布団を

胸のあたりまで 降ろした

あと もう少し これならどうだ

ストーブ君は 持てる力を最大にし

部屋は 汗をかくほど 暑くなった

すると

ご主人様は パッと 体を起こし

着ている 衣服をパンツも残さず 全て脱ぎ去り

そのまま 再び布団を深々と掛け 眠ってしまった

人間は 人間なりの 風習に捉われる生き物だ

Amazonアフィリエイトです お買い物にご利用ください 

このブログで使っている サーバー・ドメインです

blogに興味がある方は ご覧ください 

このページには一部プロモーションが含まれています


ランキングボタンを押して頂けたら励みになります m(_ _)m

にほんブログ村 ポエムブログ 心の詩へ
にほんブログ村にも登録しました。ワンクリックよろしくお願いいたします。

言霊の力カテゴリの最新記事