鍋いっぱいの 湯葉

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フェイクニュースを堂々と放送する

フェイクかフェイクじゃないのか わからず流す

フェイクとわかっていて 流す

フェイクニュースとは こういった類のものだとわからせるために流す

フェイクが人に与える影響を測るために流す

フェイクかもしれないと 思っていても流す

後ろを歩いていた 複数の集団の中の一人に 

小さな石を投げつけられた

その石は僕の背中に直撃

僕は道端に落ちていた 中位の石を手に取り

後ろを振り向くなり その人に投げつけた

その石は おでこの僅か下 目尻に当たり

鮮血を垂れ流し 救急車で運ばれた

例えばこれが ニュースになった場合

どの部分を切り取るのだろう

前方を歩いていた学生が 突然後ろの同級生に石を投げつけ 

その石が顔面に当たり 出血多量で病院に運ばれました

後ろから投げつけられた石に 逆上した少年が 投げ返した石が

後方に居た少年の目尻に当たり出血 病院に運ばれました

何々区で 学生同しのいざこざがあり

救急車が出動する事件がありました

などだろうか

そこにある背景は見もせず 感じたとしても未だ情報が無く

調べるには時間と労力が必要だから その部分は弾いて報道する

当然 調べた先に 真実が見えていれば 

それを報道するのであろう 

面白い話であれば

では その話の真実が 些細な事 つまらない事

人が興味がわかない事象だとしても それを伝えるのであろうか

気になったニュースの 行く末を 知らないまま

新しいニュースに脳を上書きされ

気にしていたニュースを消されていませんか?

調べても調べても 真実にたどり着かなかったとしたら

それがその報道する側の真実であるのだから

それを中途半端に報道した以上 その未達の真実も報道すべきであるのに

そもそも深堀せずに 調べる事もしないのであれば

最初から報道などするべきではないのに

全てが上辺だけ 視聴者がとか  視聴率が 購買率が 

それが 報道の自由

言論の自由とは程遠い 商売の一つである

と言う事を 理解して ニュースや記事や週刊誌を見るべき

見えない真実に 洗脳され 

薄っぺらい情報だけを 上書きし

深く考えさせることをさせない

その手法で描かれた物語は

それら全てが フェイクニュースであるのに

一斉に流されるニュースの中 一つのチャンネルだけが

違う見方の報道をする

それを どう感じるか どう思うか

一つだけ 違うと 人は それが本当は正しいのでは

それが真実なのでは と思うかもしれない

マジシャンは 魔法使いではない

言葉巧みに 手元の種から視線をそらさせ

あたかも何事も無かったかのように 手品を完成させ

人々を驚かせる

世界中の情報が安易に得られる世の中になった昨今

必ずしも68億人の一人一人に 

真実はいつも一つでは 無い事

自分の目で見て 自分の手で触れ

自分の脳で考える事

世界が 便利になればなるほど 

疎かになっていくことと 逆行していかなければならない事も

人間にはあるのかもしれない

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