弱肉強食のこの世界
牙も鋭利な爪も持たない人類が
記憶力やコミュ力で
捕食者と獲物に振り分けられる
道徳観と言う 強者の論理からなるルール
意義を唱える弱者は 総叩きに合うこの世界
共存を掲げる主導者は
共に生きる強者の中から 弱者を見出し淘汰する
生き残り己の種を繋げることが強者の誇り
大雑把に分類された 生物 ”人„
犬種も猫種も数多い中
人は一択
争いたい種もあれば 争いを好まない種もある
それでも 生き抜くためには
牙を向けられたら
戦うしか生きて行く道は無い
人の世界もそれだけ厳しい
ただ 生きて行くだけ
それだけでも 儚く尊い
上に立つ導く者たちは
幾ばくかの金銭を投げかけ
頭を垂れれば救ってやろうと言う
頭を土に付け 両手を差し出したその手から
白旗を取り上げ 再び争わせようとする
すなわち それが彼らが言う共存であり救い
弱者がいなくなると 強者の中から弱者が生まれてしまうから
獣の世界よりも
この世界を行く抜く事は 難しいのかもしれない
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