真っ暗闇の中で 目をゆっくりと開ける
いつかの灯りが 光の反射をもたらし
少しづつ あたりが見えるようになる
物凄い間 暗闇の中にいると
光を感じる事が出来なくなると共に
何も見えなくなる
光を浴びてきた人々は
暗闇の中の人に手を差し伸べる
ただ 暗闇の住人は
その掌を 見ることは出来ない
明るい世界の住人は 目を閉じれば
暗闇も見える
暗闇の世界の住人は 目を見開いても
何も見えない
いつかやがて 指し伸ばす掌は無くなり
まだ見ぬ掌を探すことも無くなり
別々の世界が構築される
光を求める人々は 挫折や絶望感を感じ
争い ほんの僅かな 黒色の光すら奪い合い
やがて 闇に落ちる
光を浴びて生きる人々は 光の有限に気が付き
争い 奪い合い 何人もの人々の光を奪い
闇に落とす
残った光を浴び生きる人々は
ルールを設け 奪い合いを禁じ
摂理を解く
しかし
この世に光が無くなった時
地球上に何一つ生物など 存在していないのかもしれない
いや
存在していなかったのかも しれない
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