夢の続きを 追ってはいけない

ある日  

寝ていた 僕は  怖い夢を見たと 

突然飛び起きて  小さな声で言った

再び 布団に横たわり 

温かい 羽毛に包まると

僕は  どこかの ビルの地下駐車場にいた

知らない 車の運転席に座り 

隣には ドーナツを持っている 体格のいい黒人さんが載っていた

地下駐車場から 階段に通じる鉄の扉が開き

ブロンズの髪を靡かせながら スタイルの良い

ロシア人風の サングラスをかけた女が 

ジャケットを肩から掛けながら 

小さなキャリーバックを引いて 

僕らの車の 2台隣のベンツに乗った

どこから ともなく

今だ !   

僕と 助手席に乗っていた黒人さんは 

一斉に 車のドアを 開け 

そのベンツの前に 立ちはだかった 

運転席にいるはずの女は そこに座っておらず 

辺りを見回す僕に 

その黒人さんは こう言った 

ごめんな 相棒  

また 僕は 布団から 飛び起きた

片手に食べかけのドーナッツを持って

 


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