手の握り方

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この人生はなんだったのだろうか  なんの意味があったのだろうか

ちょっとした成功で浮かれ 失敗してへこむ

大きな失敗に気が付いた時  周りには誰も居なくなっていた

自己顕示の強さからか  ちやほやと辺りに寄ってたかっていた者はもう誰も居ない

築いたものも 全て失い 

何もない状態でただ ひたすら 呆然とする日々

持ち上げて 落とす  急降下させる

神様はアトラクションでもご所望か

そんな時に 昔お世話になった人に久しぶりに出会った

有頂天になっていた時は 連絡もせず 相手からの連絡も拒んでいた

自分の境遇を恥ずかしさを押してでも 生きる為にすべて話し

自分から振りほどいた 手に委ねるようにそっと手を差し伸べた

その手を笑うように掴み 失敗したらやり直せば良いと 

それまでは面倒見てやるから   と言われ 

優しい人の優しさを身に染みるほどに感じた

自分が最悪の状況で どうにもできない時に受けた優しさ

なんだか  馬鹿にされているような 

なぜか 笑ってけなされてるような気がして 

凄く 嫌だった

はたして 自分がこの人の立場だった時に 

自分の様な人間に優しく接することが出来るだろうか

思いを踏みにじった相手に ずっと握って導いてくれた手を

なんの躊躇いもなく振り払った 手を

こんなにも優しく 馬鹿にし笑いながら握ることが

自分に出来るだろうか

そんな事考えていたら

自分が人を馬鹿にしていたんだ

自分が人を笑っていたんだ

自分が

全て 自分 が原因だった

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