真っ暗闇の中
小さな暖かい灯りに照らされた 彼女は
小さなすもものように 頬を赤らめ
か細い手を 何度か小さく伸ばした
時を過ごすと共に
赤いすももに黒い影が見え隠れ
赤く長い髪の毛を 何度も何度も
荒々しく振り回し
何か言いたげかのように
少しだんまり
赤々と膨れた頬を口を尖らせたように窄め
また 小さな小さな手を広げる
その手を掴もうと 何度も手を差し出しても
彼女の か細い手は掴めず
やがて
繋がっていた 糸から
ぽつりと零れ落ちた



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