夏の気怠い暑さが終わると
この国では 空気が変わる
空は 鼠色を押し出し
肌がカサカサになって来る
今年も 冬が来る
数十年前は 秋物 春物の洋服も街に売り出され
タンスの衣替えも 四季折々
今では 夏服と冬服で 充分こなせるようになってきた
どこで生き どこで生活をするかの選択を
日本人はなかなかしてこなかった
日本に生まれ 日本で育ち
日本で就職し 日本で家庭を持つ
四季の変化と共に
日本人の生活も 変化していくのだろう
そしていつか
世界中の人が 国では無く
この地球を自分の住む街だと 認識していく
誰かが線を引いたから 違う国の人間になったわけでは無い
この地球には 日本の四季よりも様々な季節 風土の違い
料理の違い 考え方の違いがある
日本人が四季を楽しむように
地球の人々 全てが
その 地球上の違いを
四季の移り変わりを楽しむかのように
楽しんでいければ
そんな線など いらない
地球にどんなに必死に線を引いても
必ずどこかで 他の線にぶつかる
何故なら 地球は丸いからだ
そろそろ もっともっと 大きな四季を
楽しみませんか ？
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