自販機の横の 空き缶入れ
沢山の屑で 投入口から零れ落ちる程
そのプラスチック容器の上に 飲み干された缶が詰まれる
風に押し出され 道路に転がり
自動車のタイヤに掠められ 更に遠くへ
雨風に晒され 錆が出始め
また 風に流される
あの空き缶入れに戻ることは 2度と無く
意志など持たず ただ気のまま
時に凹み 時に膨張
笑われるかもしれないが 小さな夢はあった
行ってみたい場所もあった
けれど 叶いそうには無い
誰かのトングに捕まれるまでは
意志はあっても 身体が動かない
憧れはあっても 憧れは憧れ
歩みたい道は もう空き缶の山で塞がっている
どれほど地べたを這い蹲っても
このまま 終わるのであろう
それでも 暗がりの中
今日も星は輝いている
暗ければ 暗い程

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