真夜中の大都市には魔物が住み着くと言う
若い男女が 酒を飲みかわし
色好み
生涯の人も 今だけの人も
飲み会の無くなった社内でのうっぷんを
はらす者と聞いてる自分に酔いしれる者
遠距離客を待ち望む タクシーの長蛇の列
明日の運行を控え 駅構内を清掃する者
衣替えのシーズンに合わせ 店内の工事をする者
外に放り出された おしぼりを回収する者
道路に並んだ喰いカスを狙った 腹を空かせた鼠たち
大都市には 人が尽きることない
魔力がある
笑顔の抜けたサラリーマンが腰掛けるベンチに
夜は 笑顔で缶チューハイで乾杯のカップル
昼と夜では まるで違う 顔を持つ
太陽か月か
どちらが人類にとって 必要なのだろう

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