車に乗り込み 走り出す
ふと目の前に小さな黒い影
小さな蛾が 羽をブルブルと震わせながら
必死にガラスの 小さな窪みにしがみつく
家を出て 交差点を曲がると 長いストレート
車速50キロが 法定速度
羽が千切れそうなほど バタバタと
それでも 必死にしがみつく
あの小さな体で 50キロのスピードは
一体 体感何キロに感じるのだろうか
信号で減速 停車
正面からの 風を避けようと 車のドア側へ
いつ 来るかわからない 風に恐怖し
あの速度から 飛ばされた時の
自らの羽の強度を想像しながら
ゆっくりと
信号が青に変わり 車を再び走らせる
丁度 フロントガラスから ピラーに辿り着いた所
車のボディを風がなぞる様に 受け流す
その たった一瞬
蛾は 目で追える速度では 無い程
あっという間に 視界から 消えた
その事実を知っているのは 自分だけ
当然 後ろの車は 何も知らない
ただ 巻き込まれた風流に
後ろの車の フロントガラスに叩きつけられ
小さな体は 粉々に粉砕されているかもしれない
必死にもがき 抗いながら
道を見つけた瞬間 全てが終わる
まるで 弱者の人間
自分を見ているようだった
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