親父へ

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親父へ

親父 昨日 50回目の誕生日を迎えた

もうじき 親父の年を越すことになる

物心付いた頃から ほとんど会話をした記憶も無い

二十歳になる前に家を出て

家に戻ったのは 親父がこの世から旅立つ直前だった

最後に話したのは 

止められていたアイスが食べたいと言う親父に

コンビニで買ってきたアイスを2人で食べた時

嬉しそうな顔をして 無邪気にアイスを食べる親父の顔が

自分の子供の頃にそっくりで

それを何も言わずに眺めていた親父が

まるで今の自分だった

親が居なければ  今の自分はいない事への感謝は

ずっと思っているけど

憧れた事も 大きい背中だと思った事も無い親父へ

あなたのしたかった事 出来なかった事

自分の出来た事 出来なかった事

成りたかった者 成れなかった物

沢山あるけど 

あなたがあの時 アイスを食べた時に見せた

その笑顔だけは 

受け継げて ホントに良かったと思ってる

何も親孝行など 出来なかった自分だけど

あなたの生きながらえた年月を

越すことだけでも 

頑張ってみようと 思ってる

そっちに行ったら 

一緒に 美味い酒でも飲もうよ

その笑い顔をした 息子に入れてもらうから

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