遠くで 誰かの呼ぶ声が聞こえる
小さな声で 僕の名を
深夜2時
オフィスの屋上に立っている
特に理由はない
深夜のオフィス
就職して3年 16年かけて ここに入り
順調に業務をこなし
誰も居ない自分の居場所を
隣のビルから眺めている
高い山程 登りたくなる
登ったらそこから 下りたくないと怖がる
次の山が見えるまで
振り返れば 登って来た数々の山々
高く険しく勇ましい
麓に咲いた 綺麗な花には気づかずに
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