考えれば 考えるほど
頭がこんがらがって 訳が分からなくなって
頭をかきむしれば 搔きむしるほど
記憶の一部を 削ぎ落しているような
感覚で生きている
誰かが誰かを 思いやれば やるほど
その世界での 世の中の見え方は
人と変わってしまい
自分達の想う思想が それらの全てだと思う
誰かが 誰かに目を向けず
見えてる瞼を閉じれば 閉じるほど
その世界では 物が見えづらくなっていく
誰かにとって 丁度いい物は
誰かにとって とても苦痛な 事かもしれないのに
自分がこうだと思った事が
世界中の誰からも賛同されなければ
そんな 考えは 無かった事になる
勇気を出して発言した 小心者の心など
労わる事もせず
だから ずっと 密閉していた貝は
中身が無くなり
ただの ガラになる
屋根から落ちた 瓦のように
前へならう事が出来ない人間は淘汰され
右を向けない人間は 左すら無ことを許されない
水に流され 浜辺に着いた時には
粉々に砕け散り
淘汰してきた人々の地層になる
瞳の画像から 削除した事柄
戻すことは難しいかも知れない
変える事は不可能なのかもしれない
それでも
あなたの立っている大地は
そのものから出来ている事を
忘れないで欲しい
助け合わずに 助けてもらえずに
助けを呼ぶことも出来ずに
声を潜め 大地の中を生きている人々も
沢山いる
そのものたちが やがてあなた方の全ての
屋根を覆い
光の閉ざされた
真っ暗な世界にならない為に
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