野の花となれ

噛むと美味いんだ     ~come to mind~ - にほんブログ村

目が覚め 宿を出て

海岸線に流れ出る 小川沿いを ゆっくりと歩く

しばらく歩くと 

家屋は近くには無く  一面に広がる

田園風景

結構な速度で進む 小川の流れを

手摺に寄りかかり しばらく眺める

すると

川上から 一枚の羽が流れてきた

まるで子供の頃に5円玉と引き換えに貰った

赤い羽根の様な 真っ赤な羽が

川下にスーっと抜けて行く 羽を見ながら

まだしばらく ぼんやりと せせらぎを楽しむ

すると また 羽が

しかも数枚

今度は 赤と白い部分が 半々の

まるでドット模様のような羽が流れてきた

もしかして 

この先の川岸で

けがをした 鶴が倒れているのかも

僕は 小川沿いを 全速力で走った

まるでアニメのワンシーン

田んぼの中を 駆け抜ける主人公のように

ホントはまだ 宿で眠っていて

都会生活の疲れが ピークに達し 

一人旅に来た 自分を夢の中で 癒しているかのように

走りながら

助けた 鶴に受ける 恩返しの事なんて 考えながら

小川の手すりが 無くなり

用水路から山の麓まで 走り抜けると

山との境の平地で 僕の足は ブレーキを掛けた

川岸で 二匹の犬が お互いの頭を 何度も揺らしている

まるで パンクロッカーが ヘッドバンキングしているように

もう少しだけ 状況が確認できるように もう少しだけ

近づいてみた

すると 一匹の野犬が ゆっくりと

僕の視線に気が付き

顔をこちらに向けた

血まみれの口元で

大きな羽を 咥えながら

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