追憶

噛むと美味いんだ     ~come to mind~ - にほんブログ村

あの日 君が言った 最後の言葉

波の音に飲み込まれた

暗闇の中 小さな手持ち花火の光だけ

その光の中に浮かぶ君の笑顔が

まるで 映画の冒頭のように

時が経つにつれ わかる事が増えて行くから

わからない事も多くなった

何でも言い合えるから

何にも云えなくなった

君が最後に言った言葉

聞こえていたけど聞こえないふりをした

本当は僕が言わなきゃいけない言葉

ずるい僕は 君に言わせてしまった

どっちが言っても同じ言葉なのに

言わなかった僕に 花火の光は届かない

火薬が燃える小さな音が止まった時に 

波の音が消えるのが 怖かったから

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