蜘蛛の糸

噛むと美味いんだ     ~come to mind~ - にほんブログ村

幼い頃 駅で 俳優さんがドラマの撮影をしていたのを見た事がある

必死に頭にセリフを叩き込み 

体で表現をし  顔を作り 

そのものになりきる

合間に 撮影を見ているファンに 手を振り

また スイッチを入れ 

そのものになりきる

そこまでたどり着くのに 相当な努力をし

そこに携わる 人全ての努力の 一コマ一コマが

繋ぎ合わさり  一つの作品が完成する

努力の結果が 表せる場所があるから

このブログで使っている サーバー・ドメインです

blogに興味がある方は ご覧ください 

目の前に 壮大な坂道があって

頑張って この坂道を この自転車で登り切ろうと

漕ぎ始める

次第に汗がにじみ始め ハンドルを持つ手が滑る

じき足は パンパンになり 漕いでも漕いでも前に進まない

これだけ 頑張っても 

まだ 目の前には 壮大な坂道が広がっている

絶対に登りきる

漕ぎ切って この坂道の先に何があるのか

絶対に見てやる

そう思って 何度も何度も  休んでは漕ぎ

休んでは漕ぎ

体力も気力も限界を迎えた

その瞬間

進行方向は反転し

何もしていないのに 一気に坂道を物凄いスピードで下る

あれだけ 頑張って漕いだ上り坂を

一瞬で下る

なんなら 漕ぎ始めた所も もうすでに通り過ぎた

そして やっと ブレーキを踏み

下って来た坂道を ゆっくり 振り返る

物凄い 上り坂だ

目の前には 壮大な上り坂

これだけの坂を下って来たのかと思うと

自分を褒めてあげたくなる

それからも どんどん どんどん 下る

今度は どんなに下っても 下り坂以外何も見えない

あの時 

一瞬で方向転換した時に  一気に下り始めた時に

せめて  前を向いて下っていたら

下っていても 見えているのは上り坂だったのに

それでもそう思っても 出来ないのは

怖いからだ 

反対方向を向いて 下るのは怖いからだ

だから 下り坂を見ながら下る

登りたい上り坂に 背を向けて

努力の結果が見えなかった

上り坂を登った 結果が見えなかったから

でも 登っている人

登り続けている人は 上り坂しか見ていない

登り切った平坦な道を想像して 登ってはいない

結果を待ち望んで 登っていた訳では無い

登らないと 登り続けないと

下ってしまうから ただただ 登り続けている

下るのが恐いからだ

 


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