小中高と ずっと 同じ夢を追いかけて
二人で 一緒に事務所のドアを叩いた
毎日毎日 作り続けた 天津飯の方が
よっぽど 上手くなったよな
とんとん拍子に 売れていく後輩をしり目に
50を迎える年まで ブラウン管を通して
この二人を見た人は 誰もいないじゃないかな
だから
もしも 一度でも テレビに出れたらって
何度も お前言ってたな
ずっと お前が作る漫才に ツッコミを入れて
いつしか
漫才を通してしか 会話も無くなった
それでも お互い こんがらがった運なのか
こんなやつらなのに 結婚して 娘を授けて貰えて
また 新しい糸を吐き出すことが出来たな
孫にする自慢も
舞台では 結構うけるんだよ
って
舞台に出るのも 月に一度程度なのに
自分達の紡いだ糸の 意図がわからないまま
短い人生を 終えた
相方に
先にいってんじゃねえよ バカヤロー
もういいよっ
って 全然よくねえよ
バカヤロー
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