まるで 刑務所の犯罪者全員を 一部屋にぎゅうぎゅうに詰め込んだように
僕は詰め込まれた箱の中に入れられた
気を失いかけ やがて 封を開けられる
そいつは銀のカーテンをむしり取り
おもむろに誰かの頭を鷲掴みにし
そいつの足先に火をつけた
閉められた箱の中からでもわかる燃えカスの匂い
再び開けられた箱の中から 僕の頭を掴んだ
そいつは僕の頭をまるで押さえつけるかのように甘噛みし
足先に火をつける
ゆっくりゆっくりと酸素に纏われ
僕の足は燃えて無くなっていく
お腹の辺りまで燃え尽きた後
再び掴まれた頭を 胴体ごと地面に叩きつけられた
その後の記憶は無い
ただ 空に 白い煙が漂っているだけ