自分も母親みたいに 毎日笑って話せる家族を作りたいと思った
自分も父親みたいに 疲れて帰った時も冗談を言ってみんなを笑わせられる親になりたいと思った
自分も婆ちゃんみたいに 何をしても優しくずっと味方でいてくれるような包容力を持ちたいと思った
自分も爺ちゃんみたいに 誰にでも厳しく自分にも厳しい大人になりたいと思った
そう思って生きてきた この数十年
何一つなりたいと思ったものは持ち合わせていない
ふと 優しい歌が流れてくると自然と涙が零れ落ちる
タバコのコマーシャルを見て 母を思い出す
仕事帰り 暗くなった夜道に見える携帯の明かりに照らされた行き交う人を見て
思わず何も見えない歩道を見つめる
ここから進む道に何があって 幸か不幸かわからないけど
自分が子供の頃思っていた なりたい大人のイメージ
誰かに微かにでも 伝えたい
だって 結果はダメでも 間違いなく 毎日 頑張ってるもん