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終業のチャイムが鳴り 各々がかばんを持ち教室を後にする

何か机の中を探るような仕草をして かばんを机に広げる

友達に些細な忘れ物だから 先に帰っててと告げ 

誰もいない教室を後にし 校門の横の校舎の陰でひっそりと

異性と肩を並べて歩くことに慣れていない2人は

2人の距離感を掴めずに何度も肩をぶつけた

誰かに見られるのを避けたい気持ちと見られたい気持ちが交差しながら

次第にあっていく歩幅に気が付く

教室で話す口調とは違う口調の2人は

あっ どうぞ なんて 言っちゃったりして

だんだん家が近づくと 同調したように歩みは遅くなる

また明日 学校で  

思い出だけはほんのり甘い

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